整骨院に通っていて窓口で数百円を払いなれていると、整体に何千円もかかるのが疑問に思いませんか?
整骨院と整体の違いが分からないと、そう思うのも無理はないです。このページであなたの疑問に答えてみようと思います。少しお付き合いください。
整骨院と整体院の違い
そもそも、整骨院と整体院の名前が似ていますし、違いを考えることなんて普段はないですよね。そこで、簡単に整骨院と整体院の違いをお話したいと思います。
まず、整骨院を開業するには柔道整復師という国家資格が必要です。それに対して整体院を開業するのに特別な資格は必要ありません。
整体院の開業に特別な資格が必要ない!?びっくりしませんか?でも、これは本当です。日本国内において整体師というのは誰でも名乗れてしまうのです。これを読んでいるあなたも、「会社員も飽きたし、整体師にでもなろうかな~」と思い立ったらもう整体師を名乗ることが出来ます。(ただし、業界で生き残っていけるかは別問題ですよ。)
そしてもう一つ、大きな違いが、健康保険の取り扱いが出来るか、出来ないかです。
国家資格者が開業する整骨院は健康保険の取り扱いができます。しかしここで注意なのですが、整骨院が保険を扱える範囲が決まっているのです。整骨院が保険請求を行えるのは怪我に対するリハビリについてだけです。具体的には骨折、脱臼、捻挫、打撲に対するリハビリについてのみ、保険の取り扱いが可能です。これは柔道整復師法という法律によって定められています。窓口負担が1割~3割で済むので、整骨院はとても安く治療を受けることが出来ます。
これに対して整体院は健康保険の取り扱いが一切できません。開業に免許が必要ない整体院ですから、当然ですね。自費治療ですから、常に10割負担ということになります。
そしたら整骨院の方がいいんじゃないの?
今のお話を聞いていただいて、あなたがそのように考えるのも当然です。国家資格を持った先生が施術をしてくれますから。しかし一筋縄では行きません。整骨院を保険治療で受けることが出来るのは怪我に対するリハビリだけです。あなたが何とかしたいと毎日お悩みのその症状は怪我によるものですか?もしそうでないのなら、保険を使って施術を行うことは残念ですが出来ません。
整体院は初めから健康保険の取り扱いが出来ませんから、この点が問題になることはありません。
もう一つ大きな懸念点があるかと思います。国家資格の整骨院とそうではない整体院ではどちらで施術を受ける方が安心して体を任せられるのか、です。この点につきましては実はあまり心配する必要はありません。
熟練者が続々整体院で開業中
これまでのお話の中で、もしかしたら整体院というものに不安を抱いたかもしれません。しかし現実はそうではないのです。慢性症状に悩む方々にとって大きなメリットになる話です。実は整体院で開業する先生方の多くは国家資格を持っています。病院でリハビリを行う理学療法士の先生、保険を使わないからという理由であえて整体院で開業する柔道整復師の先生、作業療法士の先生などです。
健康保険の取り扱いが出来ない慢性疾患に対する施術で腕を磨いてきた国家資格の先生たちが続々と整体院しているのです。正直な話、技術面でいうと整骨院の先生よりも優れていることが多いです。
なぜ整体院の料金は高いのか?
ここで冒頭の話に戻ります。国家資格を持って整体院を開業する先生方はそれまでの修行期間に慢性疾患に対する技術、知識、経験を磨いてきています。向上心のある先生方ですので、高価なセミナーに数多く参加したり、高価な専門書を買い漁ったりと、開業するまでに高いレベルの技術や知識を提供できるように、お金と時間を投資しています。ですから、料金が高くなるのです。
整骨院と整体院のあらましを踏まえて、なぜ整体院の料金は高いのかお話させていただきました。なぜ整体院は保険が使えないのかも踏まえてご理解いただけたら幸いです。