坐骨神経痛の痛みやしびれが続き、薬や注射を受けながら様子を見ている。手術を勧められたけれど、できればその前にできることを試したい。
そのようなときに耳にするのが「保存療法」という言葉です。
保存療法とは、簡単にいうと、すぐに手術を行わず、薬、注射、装具、リハビリなどによって症状の軽減や身体機能の維持・回復を目指す治療です。
ただし、坐骨神経痛の原因や神経の状態によっては、手術を含めた医療的な対応が必要になる場合もあります。「保存療法なら安全」「手術を避ければよい」と一律に考えるものではありません。
この記事では、坐骨神経痛に対して行われる保存療法の種類、医療機関を優先すべき症状、そして整体院でできることを、えふく整体院の考え方に沿ってお伝えします。
1. 坐骨神経痛とはどのような症状?
坐骨神経痛は病名ではなく、腰からお尻、太もも、ふくらはぎ、足先にかけて現れる痛みやしびれなどの総称です。
症状の現れ方には個人差があり、次のような訴えが見られます。
- お尻から足にかけて電気が走るように痛む
- 太ももの裏やふくらはぎがジンジンする
- 座っていると腰やお尻の痛みが強くなる
- 立っていると足のしびれが広がる
- しばらく歩くと痛みやしびれで休みたくなる
- 足の感覚が鈍い、力が入りにくい
- 寝返りをすると足まで痛みが響く
坐骨神経痛の背景には、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症、腰椎すべり症などが隠れていることがあります。
お尻周辺の筋肉や股関節の状態が症状に関係する場合もありますが、痛む場所や姿勢だけで原因を決めることはできません。まず医療機関で診断を受け、どのような病態が考えられるのかを確認することが大切です。
2. 坐骨神経痛に対する保存療法とは
保存療法とは、手術を行わずに症状の経過を見ながら、痛みやしびれの軽減、身体機能の維持・回復を目指す治療の総称です。
代表的なものには、次のような方法があります。
2.1 薬物療法
痛み止め、神経痛に用いられる薬、筋肉の緊張を和らげる薬などが、症状や身体の状態に合わせて処方されます。
薬は原因そのものを元に戻すものとは限りませんが、痛みを抑えて睡眠や日常生活を確保し、身体を動かしやすくする大切な役割があります。
効果や副作用について気になることがある場合は、自己判断で中止せず、処方した医師や薬剤師へご相談ください。
2.2 神経ブロックなどの注射療法
痛みに関係する神経の周辺へ薬剤を注入し、強い痛みや炎症を抑える方法です。
痛みが強くて日常生活やリハビリに支障がある場合などに検討されます。どの注射が適しているかは、診断や症状によって異なります。
2.3 コルセットなどの装具療法
痛みが強い時期に腰への負担を軽減する目的で、コルセットなどが用いられることがあります。
ただし、使用する期間や場面は身体の状態によって異なります。長期間使い続けたほうがよいとは限らないため、医師などの指示に沿って使用することが大切です。
2.4 運動器リハビリテーション
身体の状態を確認しながら、関節の動き、筋力、立ち上がり、歩行などの改善を目指します。
同じ坐骨神経痛でも、腰椎椎間板ヘルニアと腰部脊柱管狭窄症では、症状が強くなる姿勢や楽になる姿勢が異なることがあります。そのため、全員が同じ体操をすればよいわけではありません。
3. 保存療法を続けるときに確認したいこと
保存療法を受ける場合は、単に「痛いか、痛くないか」だけでなく、日常生活がどのように変化しているかを確認することが大切です。
- 痛みやしびれの範囲が広がっていないか
- 歩ける時間や距離が短くなっていないか
- 立ち上がりや階段が以前より難しくなっていないか
- 夜に眠れるようになっているか
- 足に力が入りにくくなっていないか
- できる家事や外出が少しずつ増えているか
痛みの強さに大きな変化がなくても、歩ける距離が延びた、座っていられる時間が長くなったなど、生活上の変化が出ている場合があります。
反対に、痛みが一時的に軽くなっていても、足の力が落ちている場合には注意が必要です。症状の変化を医師や担当者へ伝えながら、治療方針を確認しましょう。
4. このような症状は速やかに医療機関へ
坐骨神経痛と思われる症状の中には、整体院で様子を見るべきではないものがあります。
特に次のような症状がある場合は、速やかに整形外科などの医療機関へご相談ください。
- 足に急に力が入らなくなった
- 足首や足の指を持ち上げにくい
- つまずいたり、足を引きずったりするようになった
- 排尿・排便がしにくい、または尿漏れがある
- 股の周辺に感覚の鈍さがある
- 安静にしていても強く痛み、次第に悪化している
- 発熱や原因不明の体重減少を伴っている
- 転倒や事故のあとから症状が出た
医療機関では、必要に応じてレントゲンやMRIなどを行い、神経の圧迫や他の病気の可能性を確認します。
保存療法を続けるか、手術を検討するかは、画像だけでなく、痛みやしびれの程度、筋力、歩行、日常生活への影響などを踏まえて判断されます。
5. 保存療法を続けても動きづらさが残る方へ
病院で診断を受け、薬やリハビリなどの保存療法を続けているものの、立ち上がりや歩行に不安が残っている。そのような方に対して、整体では身体の動きや負担の偏りを確認することができます。
画像に写るヘルニアや骨の変形、狭くなった脊柱管そのものを、整体で元に戻すことはできません。
一方で、痛みをかばっているうちに背骨や股関節が動きにくくなったり、歩幅が小さくなったり、片側へ体重を逃がす動きが身についていたりすることがあります。
こうした身体の使い方が負担を増やしている場合は、関節や筋肉・筋膜の状態を確認し、動きやすい身体を目指すことが、病院での保存療法を補う選択肢になります。
6. えふく整体院で確認すること
6.1 痛みやしびれが変化する姿勢
同じ坐骨神経痛でも、座るとつらい方、立つとつらい方、歩くと悪化する方、前かがみで楽になる方など、症状の出方は異なります。
えふく整体院では、次のような点を確認します。
- どの姿勢で痛みやしびれが強くなるか
- どのように休むと楽になるか
- 何分、またはどのくらいの距離を歩けるか
- 朝と夕方で症状に違いがあるか
- 咳やくしゃみで足まで響くか
6.2 立ち方・歩き方と全身の動き
坐骨神経は腰から足へ続いているため、腰やお尻だけを確認すればよいとは限りません。
背骨、骨盤、股関節、膝、足首の動きに加えて、立ち上がり方、体重のかけ方、歩幅なども確認します。
痛みを避けるために身についた動きを見つけ、どこへ負担が集中しているのかを考えていきます。
6.3 骨格と筋膜の両面から負担を見直す
えふく整体院では、背骨や骨盤、股関節などの関節の動きと、腰、お尻、太もも周辺の筋肉や筋膜の状態を確認します。
バキバキと強くひねるのではなく、その日の症状や身体の反応に合わせて、負担の少ない施術を行います。
「骨盤を正しい位置へ戻せば治る」といった一つの考え方に当てはめず、施術前後の立ち上がりや歩行の変化を確認しながら進めます。
6.4 状態に合わせたセルフケア
インターネットでは、坐骨神経痛向けとして、お尻のストレッチやウォーキングなどが数多く紹介されています。
しかし、身体の状態に合わないストレッチや運動を行うと、痛みやしびれが強くなることがあります。
えふく整体院では、一律の運動をお伝えするのではなく、現在の症状、楽になる姿勢、生活環境などを確認したうえで、無理なく続けられるセルフケアをご提案します。
7. 初回2回では何を確認するのか
えふく整体院の初回2回は、安く施術だけを受けるためのものではありません。
現在のお身体の状態や、坐骨神経痛の症状が出るときの動きを確認し、実際に施術を受けていただきます。
そのうえで、施術前後の身体の変化を確認し、今後どのように改善を目指していくのか、必要と考えられる通院の目安も含めてご説明します。
説明の内容に納得していただいたうえで、その後の通院をご判断ください。
8. まとめ
坐骨神経痛に対する保存療法には、薬物療法、注射療法、装具療法、運動器リハビリテーションなどがあります。
どの方法が適しているかは、坐骨神経痛の原因、神経の状態、痛みやしびれの程度、日常生活への影響によって異なります。
まず医療機関で診断を受け、筋力低下や排尿・排便障害などがないことを確認することが大切です。
病院で保存療法を続けても、立ち上がりや歩行などの動きづらさが残っている場合は、関節の動き、筋肉・筋膜の状態、身体の使い方を見直すことで、負担を減らせる可能性があります。
西川口・川口・蕨周辺で、坐骨神経痛による痛みやしびれにお悩みの方は、えふく整体院へご相談ください。
今の身体の状態と、これから先も続けたい生活を伺いながら、一緒に改善への道筋を考えていきます。
えふく整体院 院長の北村昌平です。柔道整復師の資格を持ち、これまで多くの患者様の身体のお悩みに向き合い、腰痛や坐骨神経痛、脊柱管狭窄症、股関節痛、膝痛など慢性的な症状の施術に携わってきました。また、私自身も酷い坐骨神経痛で苦しんだ過去があります。 施術を通して多くの方と関わる中で、痛みやしびれの原因は姿勢や背骨のバランスの崩れにあるケースが非常に多いと感じています。当院では背骨や骨盤の歪み、筋肉の状態などを確認しながら体のバランスを整え、根本改善を目指した施術を行っています。このブログでは、日々の施術経験をもとに身体の不調の原因やセルフケアの方法をわかりやすくお伝えしていきます。記事監修者








