「両方の足がしびれる」「足裏の感覚が鈍く、歩くときに不安がある」。左右両方に症状が出ると、この先どうなるのか心配になるものです。
両足のしびれは、坐骨神経痛だけでなく、末梢神経の病気などでも起こります。骨盤の歪みや筋肉の硬さと決めつけず、まずは医療機関で原因を確認することが大切です。
この記事では、受診の目安と考えられる原因、日常生活での注意点を解説します。あわせて、医療機関での評価を踏まえて、えふく整体院がどのように体の動きを見直していくのかをご紹介します。
1. 両足のしびれで、まず確認したい受診の目安
1.1 新しく両脚に症状が出た場合は、早急に確認を
腰やお尻から両脚へ痛み・しびれが新たに広がった場合は、整体やストレッチで様子を見る前に、当日中を目安に医療機関へ連絡し、緊急性を確認してください。
以前から診断を受けている方でも、症状が急に変わった場合は、いつもの症状と決めつけないことが大切です。
1.2 次の症状がある場合は、直ちに救急受診してください
- 新たに尿が出にくい、尿が漏れる、便意が分からないなど、排尿・排便に異常がある。
- 股の間や肛門まわりの感覚が鈍い。
- 両脚のしびれや脱力が強い、急速に悪化している、立つ・歩くことが難しい。
これらは、腰の神経の束である「馬尾」などへの重大な影響を示す場合があります。すべての症状がそろうまで待つ必要はありません。自分で運転せず、移動が難しい場合は119番へ連絡してください。
1.3 徐々に続いているしびれも受診しましょう
急激な変化がなくても、両足のしびれが続く、感覚が鈍い、歩行や睡眠に支障がある場合は受診が必要です。腰痛を伴う場合は整形外科、足先から左右対称にしびれる場合や糖尿病などの持病がある場合は、かかりつけ医や内科にも相談できます。
2. 両足がしびれる原因は、腰だけとは限りません
坐骨神経痛は、お尻から脚にかけての痛みやしびれなどを表す言葉で、特定の病名ではありません。左右両方に症状がある場合には、次のような原因も検討されます。
| 考えられる原因 | 症状を確認するポイント |
|---|---|
| 腰部脊柱管狭窄症 | 立つ・歩くと脚の痛みやしびれが増し、座ったり前かがみになったりすると軽くなる場合があります。 |
| 腰椎椎間板ヘルニアなど | 突出する場所や大きさによって、左右の神経に影響する場合があります。症状と診察結果を合わせて判断します。 |
| 末梢神経障害 | 両足先からしびれや感覚低下が出ることがあります。糖尿病などの病気や、薬剤などが関係する場合があります。 |
| 脊髄などの病気 | 脚のしびれに加え、歩きにくさや手の使いにくさなどがある場合は、腰以外の神経の問題も確認します。 |
この表だけで病気を判別することはできません。検査も全員に同じものが必要なわけではなく、医師が診察をもとに、画像検査や血液検査などの必要性を判断します。
お尻の筋肉が硬いことはあっても、それだけで両足のしびれの原因が分かるわけではありません。
3. えふく整体院が大切にしている施術の考え方
当院では、両足のしびれについて医療機関での評価を優先します。そのうえで、施術や運動を行える状態かを確認し、体の動かしにくさや日常生活の負担に取り組みます。
施術の柱は、背骨の柔軟性、特に胸椎・肋骨の動き、仙腸関節の動き、骨盤まわりの筋肉の柔軟性です。
3.1 胸椎・肋骨を含む背骨の柔軟性を出す
腰だけでなく、背中にある胸椎や肋骨まわりの動きも確認します。立ち上がる、向きを変えるといった動作で、体の一部分に頼りすぎていないかを見ていきます。
当院では、背骨全体が動ける状態をつくることを大切にしています。腰を無理に反らすことや、胸を強く張ることが目的ではありません。
3.2 仙腸関節と骨盤まわりの動きを良くする
仙腸関節は、骨盤の仙骨と腸骨の間にある、動きの小さい関節です。当院では、その動きや周囲の状態を確認し、骨盤が動きやすい状態を目指します。
あわせて、お尻や股関節まわりなど、骨盤の動きを邪魔している可能性のある筋肉を、柔軟性のある状態にしていきます。
3.3 筋肉への施術の割合は、状態に合わせて変える
お尻の深部では、筋肉などの周囲組織が神経の刺激や圧迫に関与する場合があります。その関与が考えられ、筋肉の緊張が強い方には、筋肉への施術の割合を増やします。
ただし、両足のしびれを筋肉の硬さだけで説明することはしません。施術前後の反応を確認し、神経症状が増える場合は中止して対応を見直します。
3.4 体を支える筋力と、生活での変化を確認する
柔軟性とともに、体を支える筋力の獲得も当院の大切な方針です。医療機関からの運動に関する指示も踏まえ、体幹やお尻、脚を使う運動を段階的に取り入れます。
これらは当院の施術方針であり、背骨や仙腸関節を動かせば、すべての両足のしびれが改善するという意味ではありません。糖尿病など原因となる病気の治療を、整体で置き換えることはできません。
4. 日常生活では、原因と感覚の状態に合わせてケアする
4.1 原因が分かるまでは、強いストレッチを控える
両足がしびれるからといって、お尻や太ももを左右とも強く伸ばす必要はありません。特に新しい症状や悪化がある場合は、先に受診してください。
運動が可能と確認できたら、短い歩行や姿勢の変更など、状態に合った活動から始めます。しびれが広がる、脚に力が入りにくい場合は中止しましょう。
4.2 感覚が鈍い足は、温めすぎに注意する
温めると楽になる方もいますが、温めることが神経の回復に直結するとは限りません。感覚が鈍い場合は熱さに気づきにくいため、カイロや湯たんぽを直接当てたり、電気あんかに足をつけたまま眠ったりしないでください。
足に傷や赤みがないかも確認しましょう。糖尿病がある方は、足のケアについて主治医の指示を受けてください。
4.3 転倒を防ぎ、症状の変化を記録する
足裏の感覚が鈍い、ふらつく場合は、無理に一人で長く歩かず、手すりなどを使います。床の物や滑りやすい敷物を片づけ、夜間の足元も明るくしましょう。
「どこまでしびれるか」「何分歩けるか」「休むとどう変わるか」を簡単に記録すると、診察や施術方針の見直しに役立ちます。
5. 両足のしびれについてよくある質問
5.1 両足がしびれたら、必ず重い病気ですか?
必ずしもそうではありません。ただし、原因が幅広く、緊急の対応が必要な場合もあるため、自己判断せず確認することが大切です。
5.2 腰痛が軽くなれば、しびれも改善したと考えてよいですか?
腰痛としびれは、分けて確認する必要があります。腰が楽になっても、足の感覚や歩ける距離が変わっていない場合は、そのことを医師や施術者に伝えてください。
5.3 どれくらい通えば改善しますか?
原因や神経への影響、経過によって異なり、一律の期間は示せません。当院では生活上の変化を確認しながら計画を相談します。改善が乏しい場合や悪化した場合は、施術を続けるだけでなく、医療機関での再評価を優先します。
6. 原因を確認し、今の状態に合った取り組みを
両足のしびれは、まず原因と緊急性を確認することが大切です。必要な治療を受けながら、日常生活での負担や動かしにくさにも目を向けていきましょう。
えふく整体院では、医療機関での評価を踏まえ、胸椎・肋骨、仙腸関節、骨盤まわりの筋肉に働きかけ、柔軟性と体を支える力の両方から改善を目指します。
「買い物で歩ける距離を増やしたい」「足元の不安を減らしたい」。そんな生活の目標もお聞かせください。施術で取り組めることと、医療機関で確認すべきことを整理し、今後の方針を一緒に考えます。
参考情報
えふく整体院 院長の北村昌平です。柔道整復師の資格を持ち、これまで多くの患者様の身体のお悩みに向き合い、腰痛や坐骨神経痛、脊柱管狭窄症、股関節痛、膝痛など慢性的な症状の施術に携わってきました。また、私自身も酷い坐骨神経痛で苦しんだ過去があります。 施術を通して多くの方と関わる中で、痛みやしびれの原因は姿勢や背骨のバランスの崩れにあるケースが非常に多いと感じています。当院では背骨や骨盤の歪み、筋肉の状態などを確認しながら体のバランスを整え、根本改善を目指した施術を行っています。このブログでは、日々の施術経験をもとに身体の不調の原因やセルフケアの方法をわかりやすくお伝えしていきます。記事監修者








